【ドラマ感想】十角館の殺人
「十角館の殺人」の原作は読んでいたのだが、huluでドラマ化するという話を以前聞いて、どうやってドラマにするのだろうと興味はあった。
しかし、そのためだけにhuluに入りたくないと思って放っておいたが、この年末年始に地上波で放送するとのことで録画して観てみた。
感想としては、原作に忠実にドラマ化したもので、特にグロい描写も無く、未読の人も楽しめるクローズドサークル物の作品になっていたと思う。
(ネタバレ)
例の一行
この作品のドラマ化への興味は、例の一行についてをどう表現するのかに尽きる。
島にいるヴァンと本土にいる守須が同一人物であるということを、いかにバレないように映像にするのか。
小説だと顔が見えないので、守須のニックネームがヴァンとわかった時に「やられたー」ってなるので、最初からバレてはいけない。
もしかしたら最初からバレていてもよい方法を見つけたのかと思ったりもしたが、このドラマでは正攻法で作ったようだ。
つまり、演じる人は同じでも見た目や声で真逆の表現をすることで、視聴者に同一人物だと気づかせないようにしたということだ。
これは答えを知っている自分から見ても、うまくやっていると思えた。むしろ真逆すぎて島のヴァンは影薄すぎないか?って未読の人は違和感を覚えないかと心配になるほどだったが、これはネットで散見される意見を見る限りうまくいっていたように思える。
ドラマ化でよかったところ
ストーリーはいろんなところで散々出尽くされているので割愛するが、小説を読んだときに動機が弱く感じるのはこの作品の弱点のように言われていて、実際自分も動機について書かれている部分はそんなもんかとさらっと流してしまった記憶がある。
ドラマではその点をうまく補完していたと思う。発端となる中村千織についての描写がエピローグ部分等に適度に追加されていて、これで守須の動機の印象を強くする効果があったと感じた。
余計な部分は削ぎ落してありだれずに観られる。全5話だし、時間ができたときに観るのにちょうどいい。

十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) - 綾辻行人
![十角館の殺人 blu-ray 全5話 2枚組 Blu-ray [並行輸入品]](https://m.media-amazon.com/images/I/41pNhITfxeL._SL75_.jpg)
十角館の殺人 blu-ray 全5話 2枚組 Blu-ray [並行輸入品]
この記事へのコメント