【ドラマ感想】しあわせな結婚

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しあわせな結婚はテレ朝の掘り出し物とまではいかないけど悪くないドラマだった。
最初はタイトルとは逆の窮屈な結婚生活を描くホームドラマかななんて思って興味がなかったのだが、マリッジサスペンスを謳っていて予想と違っていそうな紹介記事を読んだので興味が出た。
あと、脚本の大石静の別のドラマ「知らなくていいこと」を以前見て面白かったのでそこも興味が出た部分かな。
事件の考察がXで盛り上がっていたが、考察を楽しむというよりは絶妙な人間関係を描くためのスパイス程度でガッツリ考察を楽しむドラマでは無いという気がする。
緊張と緩和が楽しめるホームドラマって感じでしょうか。

(ネタばれあり)

主人公が意外

主人公の原田幸太郎はやり手弁護士でずっと結婚に興味が湧かなかったが、鈴木ネルラに偶然出会って一目惚れで結婚してしまう。
この原田幸太郎が有能で、しかも結婚を期に人にやさしくなりネルラの家族を守ろうとするよう精神面も変化する。
物語を通して安定感がある存在。阿部サダヲが演じる人がこんないい人のわけないって終盤まで疑ってしまったほど。
仕事関係でつながりのあるの人達も優秀なので、そちらのトラブルがほとんどなかった。

振り回す人ネルラ

幸太郎の妻になる美術教師ネルラは人付き合いが下手だというか、天然で関わった人を意図せず振り回してしまうやっかいなタイプ。
めんどくさそうなタイプだが、観ている限りギリギリ許容できる範囲になっている。
松たか子は単に可愛いお嬢様だとイメージがちょっと違うと思うが、こういう癖があって違和感を感じる役がうまいな。
でも、そこまで幸太郎が惚れる要素があるだろうか?結婚なんて難しく考えるものではないってことかな。
結婚してより幸せになったのはネルラってことだと理解した。

ホームドラマ部分

鈴木家の面々と幸太郎の距離感が面白く描かれている。鈴木家の人々は手に職を持っていて一筋縄ではいかないタイプだが、最初から拒絶するわけでもなく、でも完全に受け入れるわけでもない。幸太郎も奥さんの家族に受け入れられようと気を遣う感じがリアリティがあって、そのバランスは悪くなかった。

サスペンス部分

ネルラが若いころの婚約者である、布勢夕人が死亡した15年前の事件。当時は事故で処理されたが、幸太郎とネルラの結婚が引き金となって再捜査となった。ここが考察が盛り上がった部分。
鈴木家の誰かが怪しいんだろうなと思いながら見ることになると思うが、最初は叔父の考が真犯人だと思っていた。しかし中盤でその候補から消えることになるので、そこからはネルラ本人なのか、意外にも幸太郎では?なんて考察をしていた。
でも真相はわりとオーソドックスで、考は真犯人のレオの罪を隠すために工作していたってことだった。
最終話の布勢がネルラと心中を図った理由の部分はおまけ的な要素かな。

刑事

布勢夕人の事件を担当する刑事黒川が再捜査を主導した。15年前にも関わっており、ネルラを犯人扱いするがどうもネルラに惚れているらしい。
だが幸太郎と取り合ってバチバチするというわけでもなく、ネルラに直接告白するわけでもなく、その自制を保とうとする感じが嫌じゃない。
ネルラとのやり取りも警察内での権力争いも、もうひと展開あるのかなと思ったがそこはあっさり終わった。

結論

癖のある登場人物が日常でお互いの距離感を図りながらのやり取りが主軸。でも馴れ合いのホームドラマではなくどこかギクシャクする要素も散りばめつつと言う感じで、自分みたいな中年で家庭を持つ人間なら楽しめる部分はあると思う。
一方でいろいろ生活に刺激を与えそうな駒を配置してはいたが人間関係の大きな変化が現れることはなく、結局幸太郎がそれらを全部収めて事件の真相究明に集中していったような展開だった。なので、ちょっと謎のあるホームドラマで、全体的にはふわーっとした空気感に包まれた作品だった。サスペンスを期待すると肩透かしを食らうと思う。
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