【読書】人を動かす

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最近疎かになっていたビジネス書をちゃんと読もうと思い、ビジネス書の古典的名作とされる本書を読むことにした。
本書の内容は大雑把に言うと相手の立場になって考えようということだ。ビジネスにおけるコミュニケーションの基本となる考え方を説明している。

今から80年くらい前の書籍で洋書なので読み難いかなと思っていたが、そんなことは無かった。洋書だと回りくどい理屈っぽい表現が多い印象だったが、本書は読みやすい文章で興味を引く例がふんだんに盛り込まれていて、ストレス無く読み進める事ができた。
多少古いなと思う部分や、良く言いすぎだろうと思える部分もあるが、それで読むのが嫌いになることはない。

古臭いと思って敬遠している人も、PartⅠの最初の一章だけでも読んでほしい。ニヤッとするエピソードや、はっとするエピソードが見つかると思う。

相手を非難しない、相手の立場になって行動する、ってよくよく考えると当たり前の様に感じるが意外と自分ができていないなって気付かされる。
これってちゃんと社会人の基礎として教育される機会ってあっただろうか?うーん、自分が若い時にこういった教育を受けたことなかったし、自分の周りには感情的に当たる人が多かったなぁ。
まあ、本書でいうところの悪い例に当たる人をけっこう見てきた。なので多分現在でも人に感情的に当たってしまう人は一定数いると思うが、それがビジネスの生産性の妨げになっているということなのだろう。
少なくとも自分は仕事におけるコミュニケーションを見直さないとなって、今更ながら考え直すきっかけになったかな。

日本でいうところの山本五十六のエピソード「やってみせ…」と通じるところはある。
現在発行されているビジネス書とか最近受けたビジネスの研修なんかでもよく登場する言わば基礎みたいな考え方だと思うが、個人主義的だと勝手にイメージしてるアメリカにおいてこういった考え方がずいぶん昔からあったのだなと言うことは、普遍的な臨み方なのだということなのだろう。
人を動かす 改訂文庫版 - D・カーネギー, 山口 博
人を動かす 改訂文庫版 - D・カーネギー, 山口 博

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