【読書】アナロジー思考

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問題発見とか問題解決の考え方をもっと身につけなければと思い、ネットで散策しているときに良い評判として見つけた本。

アナロジーって?
アナロジーとは「類推」のことらしく、似た物に例えながら考えることらしい。

ただ、似た物と言っても比喩ではなく、比例なんだと言われてもピンとこない。
比喩は、表層的な
比例は、構造的な
みたいに考えるらしい。

ビジネスにおいて以下の場面でアナロジーは有効ということが説明の総意と言えるだろうか。
・自分の理解
・他人への説明
・新しい発想

どういう考え方なのか
特に難しいのがアナロジーを使った新しい発想だと思うが、既存の発想を転用することで良いアイデアを生むことができるらしい。
ただ、転用する発想は遠くから持ってくるほど良いとのこと。
例として、ビール工場から回転寿司を思いつくということが挙げられているのでイメージできた。
また、一見関係ない二つのものを結びつけるアナロジーとして謎かけが紹介されているのは目から鱗だった。
でも、一見関係ない物を別の物に結び付けようって、類推でできるものなのだろうか。個人の発想力に依存していないか?という疑問が残った。

そんなアナロジー思考に必要なのは、物事の共通点を見つけ出して抽象化する考え方らしい。
ここにもロジカルシンキングでよく出る帰納法的な考え方が登場した。
やはりロジカルシンキングの話題は避けては通れないんだな。

転用するものの見つけ方
ビジネスでアナロジー思考を駆使する場合ここが肝になると思うのだが、その見つけ方にもちゃんと触れている。
それは「構造的類似点」を元に別業界なり別世界から見つけてくるということだ。
別業界なり別世界には構造が意外に似ている事業特性があるので、それが探すヒントになるという。

本書中に挙げられている事業特性いくつか下に記すが、それが視点の役に立つと思う。
・商品特性・・・製品ライフサイクル
・顧客特性・・・B2B、B2C
・財務特性・・・固定費、変動費
・生産特性・・・組立型、プロセス型
・販売特性・・・直接販売、間接販売

また、これらの分析に役に立つのが5フォースや4Pなどのビジネスフレームワークだ。
やっぱりこういう問題解決系のビジネス書には、だいたいビジネスフレームワークが登場するんだなぁ。

まとめ
普段から抽象化するトレーニングをしておきましょうということでした。
ただ、これはあくまで仮説を導き出すためのもので、実証ではないよということ。

経験してない新しいことにたいしては対応しづらいということが書いてあったが、そりゃその通りだろう。
そうなると、自分の狭い思い込みに当てはめてしまう危険性は無いのだろうかと疑問が湧いた。

パターンを抽出するのと、別のジャンルでの共通点を探すという頭の体操が論理的思考につながるのかなと理解した。
つまりはロジカルシンキングを身に着けましょうってことか。

アナロジー思考 - 細谷 功
アナロジー思考 - 細谷 功
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