【読書】問題解決力を高める「推論」の技術

仕事で打合せに出ると、自分には問題発見とか問題解決の能力が全く足りてないなぁって思うことがしばしば。
どうしたら少しでも能力アップにつながるかとネットであれこれ探っているうちに、おすすめ本として紹介されているのを見つけたのが本書。
主な内容としては、ロジカルシンキングの導入とかでよく取り上げられる「帰納法」と「演繹法」の考え方を中心に解説している。
仕事で提案につなげるためには推論力があた方が良くて、そのための技術方を身に着けようって内容だ。
以下に大枠での感想。
帰納法
共通点とか法則を見つけ出す方法。
見つけるためには下記のステップで頭を使う手順が良いらしい。「頭の良しあし」ではなく「頭の使い方」と言ってくれているところは自分にもできるのかもと期待が持てる。
そのステップとは
1.さまざまな事実に気づく
2.事実の共通点を発見する
3.結論や法則を見いだす
4.法則を応用する
となっていて、それぞれ例も書かれているのだけど、すぐに実現できるような頭に切り替われないなぁって気がしてくる。
でも日々のトレーニングで習慣化できる方法がそのあと提示されている。
1.フレームワークを使って問題を発見する
2.帰納法を使って提案ロジックを考える
職場の問題をこうやって考えようってことだ。まずはこれを習慣化できるかから開始でしょうか。
しかし挙げられているフレームワークの数が思ったより多くて、どれも有名だけどどんなフレームワークだったっけって思い出す方に気を取られちゃうなと思った。
演繹法
こちらがちょっとわかりづらかった。前提となる事実があって、現在の状況を当てはめて、結果前提通りということがわかるという考え方らしい。
前提となる事実っていうのは普遍的なルールののことというのは理解できるんだけど、二番目の現在の状況というのは起こっている事実だったり期待みたいなのも入り混じっていて、例題で示されている二番目の要素が飛躍している気がしていた。
その案はどこから導き出されるのか、事実としてあるものなのかピンとこないので、自分がこのような発想をできる自信がまったく持てなかった。
アブダクション
仮説的推論のことらしいが、最初の説明を読んだ時は演繹法との区立がつかなかった。読んでいくと以下の違いなんだと説明があってようやく違いがわかった。
演繹法→今後の予測
アブダクション→原因の仮説
むしろいきなり飛躍した当てはめる物事では無い分、演繹法より理解しやすかった。
その後ロジックツリーでのなぜなぜ分析へと進まないと、ただ仮説を並べただけになるらしい。
合わせ技
これらを覚えたうえで、最終的には帰納法と演繹法の合わせ技からピラミッドストラクチャーなんかを駆使して根拠のある提案資料を作ろうというのが趣旨となる。
まとめ
帰納法、演繹法、アブダクションを日常的にできるように習慣化し、その過程で3CやPEST分析などのビジネスフレームワークを覚え、最終的にそれらを使って問題分析を行おうということになる。いわゆるロジカルシンキング全般の訓練が必要ということなのかなぁ。
慣れている人はここでこういう風に使うよね、みたいに条件反射でできちゃうものなのだろうか。
普段あまり意識せずにいる人間としては、何から手をつけていいのかわからないというのが正直な感想だった。
本の順番で言えば帰納法からなんだろうけど、そこでビジネスフレームワークを駆使し、となった時点でハードルが上がる。
道のりは険しそうだ。

問題解決力を高める「推論」の技術 - 羽田康祐k_bird



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