【海外ドラマ】ゲーム・オブ・スローンズをシーズン8(最終話)まで観終わった

got.pngファンタジー大河ドラマのような本作品。話題になったのはずいぶん前だけどずっと気にはなっていたので、自分の好きなロード・オブ・ザ・リングが新ドラマ化されたのでそれを観るために最近アマプラに入りなおしたが、先に全話観ようと決心した。

画面の雰囲気からロード・オブ・ザ・リングと似たようなもののように捉えている人が多そうだが、こちらはちょっと違う。
ロード・オブ・ザ・リングは王道で万人受けする作品だと思うが、ゲーム・オブ・スローンズは陰謀とエログロ要素が強い。
自分はグロは得意では無いのだけど、それでも観てしまう展開の面白さがあった。

何年も前にシーズン1を購入してから(シーズン1の感想)だいぶ間が空いているけど、ストーリーはなんとなく覚えているのでシーズン2から視聴を開始した。
以下、主だった勢力がたどった物語の最終話まで観たあとの感想。

スターク家
言わば主人公である一族。だがシーズン4までは一族が消え去るのではないかと思うくらい落ち目となる。
ロブが最後に王になる物語だとばかり思っていたのに、シーズン3でお袋さんのキャトリン共々殺されてまさかの退場。
キャトリンって打つ手があまり良くなかったので、邪魔だなと思っていたが案の定だ。
夢見がちなサンサもただ翻弄されていただけだが、ラムジー・ボルトンに散々に痛めつけられて冷徹さを身に着け、こちらもまさかの北の女王に戴冠。
そしてサンサの王国を除いた六王国の王にはこれまたまさかのブランが戴冠。奇妙な能力を持つアドバイザー的な役回りなのかと思ったが、ゴールは最高権力者とはね。
スターク家で一番動向が楽しみだったのはアリアだった。少年みたいな女の子がどんどん暗殺者として上達していく様はワクワクしてしまった。
そしてジョン・スノウ。正義感が強いのに中々理解を得られず、苦労ばかり背負っていた。だが後半ホワイトウォーカーとの戦いでやっと日の目を見た。そしてその出自が物語の重要な鍵になるとはね。
結果を見ると、やはりスターク家が主人公であり勝利者となったと言えるかな。

ラニスター家
常にスターク家の敵として立ちふさがるのがラニスター家の野心的な面々。特に父親のタイウィンがすべてを仕切っている。
だが息子の一人ティリオンをぞんざいに扱ったばかりに足元をすくわれた。
その後サーセイが前面に立つようになるが、やることは邪なんだけど詰めが甘くて墓穴を掘るのでむしろ可愛らしく見えてくる。
シーズン5最後の贖罪の練り歩きは屈辱以外の何物でもなかっただろう印象的なシーン。
弟ジェイミーは、シーズンを追うごとに良い奴になっていったなぁ。
サーセイとジェイミーの双子姉弟が地味な最期を遂げたのが消化不良という声が多かったみたいだ。ジェイミーはともかく、サーセイの最期はカタルシスを得られなかったかも。
ラニスター家で一番動向を楽しめたのはティリオンだ。一見破天荒だけど、実は常識人。ヴァリスとのコンビは良かった。

バラシオン家
七王国の王家として、本来ならラスボスの位置にいるはずだが、なんとも肩透かしな存在だった。
ただ、多分物語全般を通して一二を争う嫌われ者のクソガキ王ジョフリーは強い存在感を持っていたが、まさかのシーズン4序盤で暗殺され、敵役の地位を母のサーセイに譲ることになる。
そしてジョフリーの対抗馬である前王弟スタニスだが、なんとも頼りない存在だった。シーズン2の戦いでティリオンに負けた後は中々勢力を盛り返せず、ラムジー・ボルトンに敗北して舞台を去る。この時点ではダヴォスとメリサンドルがスタニスの役に立ったのか分からなかったな。

ターガリエン家
デナーリスが大陸で勢力を拡大していく話は面白かったのだけど、これが七王国と関連が出てくるという意識の外の話として捉えていた。
でも、ターガリエン家が前王朝なんだから七王国に戻ってくるのは当たり前だよな。
海を渡るまではまともな統治者として成長するんだろうなぁと予想していたが、ドラゴンの母は危険な本性を抑えられなくなったらしい。
最後は相談役達の心配が当たって危険な存在となり、同じ血筋のジョンによって去ることとなった。
彼女がターガリエン家の血脈には逆らえないことは示唆されていたからね。
ジョンが例外だったということか。母方のスターク家の血の影響なのかもしれないが。

ホワイトウォーカー
七王国の王位争奪と並行して起こる脅威。アンデッド軍団がホワイトウォーカーだ。
本格的に接触するのはシーズン5で、それまでは都市伝説みたいな扱いをされていた。
ジョン・スノウがとにかくやばいよやばいよ言い続けて、やっと脅威を認知してもらい、最後の最後で撃退することができた。
最終決戦はシーズン8第3話を丸々使って、ピンチの連続から乗り切った展開でどっと疲れる内容だった。ここで多くの登場人物が戦死するが、ジョラーの死は悲しかったなぁ。でもデナーリスにあんなに悲しんでもらえたなら本望だろうね。

しかし、ホワイトウォーカー誕生は人間を恐れた森の子達のせいだということが後半分かるが、なんでそんなに人間を恐れていたのかはわからなかった。森の子達の思い込みなのでは?

雀教団
シーズン5から突然現れた宗教団体。
王家を上回る影響力を与えられ、好き勝手に権力者を捕まえて裁判にかけ、有罪になったら贖罪のために罪人を辱める。
俗世と違う理論で生きている人達は頭がおかしいな。権力争いの流れが停滞するので邪魔な存在だったが、シーズン6の最後にサーセイが一掃してくれてよかった。まあ、やっぱりここでも彼女の詰めの甘さが出て息子を失うのだけどね。

その他
終盤ドラゴンがいくつか戦いに参加するが、あの破壊力は反則だなぁ。シーズン7でジェイミーの軍がドラゴンに粉砕されるシーンはインパクトが大きくて見ごたえがあった。
最後の王都の戦いはドラゴンだけでほぼ片付けたようなものだ。

その他の人物で言うと、
ベイリッシュ公の雲散臭くて何か企んでいる感じも好きだったんだよなぁ。
ハウンドがアリアとの旅の中で少しずつ粗野だけど良い奴に変わっていくのも楽しめたな。
ブライエニーは人気が高いキャラらしいけど、この物語に珍しいくらいの誠実さと不器用さを持っていて好感が持てる人物だった。
ラムジーはジョフリーが退場後に空いた嫌な奴の立ち位置を、一身に背負ったかのような活躍を見せていた。

総評
まさか最終シーズンに残った三つの勢力がいずれも女性の権力者になっているとは思わなかった。
あれだけ割拠していたいくつもの勢力がどんどん集約されていく様は、いずれくるであろうと思いつつ寂しくもあったな。

ウェスタロスはウェスタロス人で立て直すべきだと思ったので、デナーリスが女王にならなくてよかったというのが個人的な感想だ。
デナーリスがいなくなったあと、エッソスで彼女が獲得した場所がどうなったかが気になるところだ。

最終シーズンについては賛否両論が巻き起こっていたというけれども、これだけ大勢の人間が関わりいろんな伏線の張られた物語をちゃんと収束させて終わりまで持って行ったのだから、充分な出来だったのではなかろうか。

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