【ドラマ感想】レディ・ジョーカー
グリコ・森永事件から着想を得た作品のTVドラマ化。
高村薫原作で、ずいぶん昔に序盤までは読んでたんだけどどうも文章が合わなくて脱落していた。ちなみに『マークスの山』の原作も読んでたんだけど、文章が頭に入ってこなくてとても読むのに苦労した思い出がある。
WOWOWドラマの一挙放送をたまたま見つけて、過去の心残りを取り戻そうと思った。
〇感想(ネタばれあり)
レディ・ジョーカー達が誘拐から企業の恐喝を起こす物語をメインに、企業側はそれへの対応とそれに付け込もうとする総会屋への対応にも追われる状態となる。
一方で警察は企業側を信用しておらず、また企業側も警察に隠し事をしており、事件解決は難航するといったストーリー。
登場人物は多いが、連ドラとして時間を取ってあるので迷うことは無かった。
ドラマとして安定のWOWOWクオリティという感じ。ご用達だけど確かな演技の俳優陣で一気見してしまった。
事件を起こしたレディ・ジョーカーと名乗る犯行グループのメンバーのうち、逮捕されたのは半田だけ。それも心神喪失で不起訴となるらしい。
残りのうち、レディを養う二人と、レディの親で姿をくらませた一人が逃げ延びた。
残った一人、高は結局どうなったのだろう。総会屋達に脅されていたが、その総会屋達が検察に捕まったけど、高の描写は無かったな。
レディ・ジョーカーの事件としては未解決ということだね。
脅されていた日之出ビールの社長は、総会屋を突っぱねた挙句、逆に総会屋に消されてしまった。
レディ・ジョーカーからようやく解放されたのに、ジョーカーを引いたのは彼かもしれないな。
警察側の主人公はマークスの山にも出ていた合田だが、あんまり印象が無い。
なんか内部で対立しているなぁって感じで。ただ、彼のお陰で半田を逮捕できたのでその功績はあったのかも。
グリコ・森永事件自体は未解決だが、それに関連する書籍やTV番組を観たことがあるのだけど、それに関連するキーワードがいくつも出てきていたので、原作者は色々その要素を取り込んでいるんだろうなと思った。
挫折していた作品を最後まで観ることができたので、ドラマ化ありがとうという気持ちかな。
矢田亜希子と本仮屋ユイカが可愛らしいね。

レディ・ジョーカー DVDコレクターズBOX - 上川隆也, 柴田恭兵, 豊原功補, 山本耕史, 矢田亜希子, 本仮屋ユイカ, 板尾創路, 石黒賢, 泉谷しげる, 石橋凌, 水谷俊之, 鈴木浩介




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