【ゲーム】今さらだけど...ドラゴンエイジ・オリジンズをクリア

王道ファンタジーRPG好きなので次に挑んだのが、本作『ドラゴンエイジ・オリジンズ』だ。
評判のいいPS3の作品を探している時、洋ゲーだけど評価の高いこれを見つけた。
ネットとかAmazonレビューを見る限り『Ⅱ』とか『審問会』よりも一作目のオリジンズがいいのだという意見が多かったのでプレイしてみた。
雰囲気は映画『ロード・オブ・ザ・リング』によく似ている。日本の作品だとファンタジーのメルヘンな部分が出てしまうのだが、本作は中世ヨーロッパの暗く荒々しい面と、ストーリーのシリアスな面とが出ていて、緊張感を持って臨める。
また、Cero「D」の海外のゲームらしく、敵とか敵に浸食されたダンジョンとか中々おどろおどろしくグロい形のものがいたり、戦いの後メンバーが血しぶきを浴びていたり、そういう描写面でも緊張感を醸し出している。
本ゲームの特徴の一つはターン制じゃない戦闘かな。行動できるようになったらリアルタイムでアクションメニューから行動を選択するので、移動しながら攻撃とかしないと敵に囲まれたりする。ターン制のRPGみたいにのんびり構えていられない。
そういえばこれを開発したバイオウェアって『ネヴァーウィンターナイツ』作ったところだったんだね。アクションメニューのサークル、なんか見覚えあるなと思った。あっちは序盤くらいしかプレイしていないけど。
操作している以外のパーティーメンバーは、あらかじめ設定しておいた作戦に従って動いてくれる。この作戦も、状況に合わせて細かく設定できる。
このアクションメニューは最初中々慣れなくて、ショートカットの行動ばかり選んでアクションしてしまっていたのだけど、クエストをこなしていくうちに余裕が出てきて、色々考えながら行動できるようになっていく。序盤はサークル開いている間は戦闘が停止しているのに気づいてなかったので余計焦った。
もう一つの特徴は仲間の好感度。会話や行動でパーティーを組んでいる仲間の好感度が上下し、悪くなるとパーティーから離反することがあるらしい。気を抜く暇を中々与えてくれないよねぇ。パーティーメンバーと主人公とのロマンスが発生するのも刺激的だ。
NPCと会話しても態度が悪い奴もいるし、いい感じで海外のものっぽい。
自分のキャラはエルフの女魔道士にしてみた。主人公だと戦士や勇者みたいのになりがちなので、気分を変えてみたくて。
2009年(日本の発売は2011年)の洋ゲーなので、キャラメイクで自由に外見作れるけど理想とは程遠い出来になってしまうが、そこは想定の範囲内。
名前のシトラジーナは、よく飲んでいるオランジーナからヒントを得て付けた。
ストーリーは、ダークスポーンと呼ばれるモンスター軍の襲来「ブライト(破滅)」を間近に控えたフェレルデン王国。
主人公は、ブライトから王国を守ろうとする英雄結社みたいな集団グレイ・ウォーデンの一員となって行動する。
ダークスポーンは『ロード・オブ・ザ・リング』のオークみたいな奴らで、過去に四度のブライトがあったらしい。
過去のブライトは撃退しているのだが、雰囲気は今度こそ破滅だーって悲壮感を出している。
導入的なクエストをいくつか完了すると、主軸となるストーリーが始まる。
ブライトから王国を守るため、エルフ、ドワーフ、魔道士、レッドクリフ伯(有力貴族)の四勢力に対し、協力を取り付けに行くのだ。
四つのうちどれから始めてもいいので、ここは迷いどころだ。
俺は出発地から一番近かったのでエルフから始めて→魔道士→ドワーフ→レッドクリフ伯の順にクエストをした。
あとから色々調べるとレッドクリフ伯からの方が難易度的に合ってたみたいだが…
このゲームは一度倒した敵は蘇らないので、いわゆる経験値稼ぎはできない。
なので一つ目の勢力へのクエストは苦戦したが、戦っているうちにちょうどよくレベルが上がっていき、対処できるようになる。
それでもパーティーは特に序盤はよく全滅するし、全滅しなくても仲間が死ぬのは後半でも頻繁に起きた。
システム上死んだ仲間は戦闘不能扱いのようで、戦闘後に復活するのでありがたかった。事前にこまめにセーブしてたので全滅しても大きく戻らずに済んで、気持ちが萎えずに乗り切ることはできた。
ダークスポーンとの戦いは始まっているのに、四つの勢力それぞれが対立構造を内包しており優先事項はブライトではない様子。例えばドワーフは王継承争いがあったり、魔道士はテンプル騎士団と反目していいたり。
そういった対立を解消するのがメインクエストとなる。
各クエストのボスを倒したと思ったらストーリーにもう一段クエストが残っていて、その先のボスとの戦闘も制約があったり、あっさりすぎない展開になるよう練りこまれている。
四つの勢力がそろって、さらに国内の権力争いが収まると諸侯会議の結論が出て、ダークスポーンを率いるアーチデーモンとの決戦へと進む。

(メインクエストではないが、最終決戦の直前でハイドラゴン倒した時は嬉しかったなぁ。何度か全滅してちょっと諦めかけてた)
サイドクエストも豊富で、主人公の会話とサイドクエストの消化の順番によって後のサイドクエストの受注が影響したりもする。
こんなにNPCとの会話に気を遣うことは中々無い。
プレイ時間は72時間。最終決戦のクエストに入ったときはLV20で、クエストの間にレベルが上がってアーチデーモンと戦った時はLV22になってた。
四勢力でのメインクエストという明確な目標があったのですごく時間をかけているつもりはなかったのだけど、思ったよりプレイ時間使ってたな。
全体のボリュームとしてはほどよい加減で充実感があった。

(ラスボス・アーチデーモンを倒した時のムービーシーン)
雰囲気も、緊張感も、ゲームバランスも(パーティーがよく全滅したとしても)面白いRPGだった。
自分が魔道士だったので、魔法使った時の描写とか操作してて楽しかった。
キャラクターの育て方でだいぶ使い勝手が変わるけど、自分の中のベストのパーティーはアリスター、オグレン、レリアナ、主人公(魔道士)だったな。
エンディングもそれまでの行動によって語られる物語が変わるらしい。
王からこれからの自分の行動を聞かれるのも、エンディングを楽しませる演出ということかね。
プレイ中には攻略本は買わなかったが、以下の攻略サイトはよく利用した。
・ドラゴンエイジ:オリジンズ攻略
・Dragon Age: Origins wiki

Dragon Age:Origins - PS3
でも面白かったのでプレイ後に攻略本を買ってしまった。(あとで分かったことも色々あった...)

ドラゴンエイジ:オリジンズ パーフェクトガイド (ファミ通Xboxの攻略本) - ファミ通Xbox編集部


この記事へのコメント