【映画感想】TENET
今時点で話題になっている映画テネットを観に行った。
何かの映画紹介で映像が面白そうだなって思ったからだが、ノーラン監督の作品はメメント、インソムニア、ダークナイトは観て好きな作品なので楽しめそうだなとは思った。
ただ、ちまたの感想を読んでるとストーリーが一度見ただけじゃ分からないとか、つまらないとか、ネタ要素が強そうな気が段々してきてはいたが。
(ネタばれあり)
多分監督は順行と逆行が同時に起こっているシーンを撮りたかったんだな、という作品。
つまり映像は楽しめる。それを活かしたアクションシーンも楽しめる。
それを楽しむ作品とも言える。
ストーリーの軸は単純で、ロシアの武器商人セイターがラスボスで、セイターが集める「プルトニウム241」という物の九つのパーツがすべて揃うと時間が完全に逆行して人類が滅んでしまうらしい。主人公でCIAエージェントの「名もなき男」がそれを阻止しようと、セイターに立ち向かうというストーリー。
時間の逆行が「プルトニウム241」だけでなく回転ドア型の装置として他に何カ所かあって、主人公の「名もなき男」やその相棒のニールがそいつを使って過去に戻るシーンが何回か発生する。
その時に、前半のシーンで起きたことが、後半タイムリープした際のことと関連してたのかって感じのシーンが出てくるので、そこは楽しめる。
ただ、説明があきらかに足りないので、この逆行したことで何をしようとしてたんだっけ?って思ってしまい、そこが再見必要な作品と思わせているところではないだろうか。実際のところ時間の逆行ってそこまで意味あったかな…?
そろってしまったプルトニウム241の起動を阻止するための戦いが戦争映画みたいになっているのだが、それまで007ぽいスパイアクションのノリだったのに雰囲気が変わってしまった。
むしろオペラ劇場のアクションシーンにもう一度戻ってほしかったな。
登場人物の個性が弱いので、セイターの美人の奥さんが一番強い個性を持っていた。
序盤に出てきたバーバラがどっかで出てくるかと思ったが全く出てこなかった。
ニールが裏切るのかと思ったがそれもなく。
最後にオチについて。セイターの行動を阻止して「名もなき男」やニールやその他の人達に命令しているのは誰なのか、という伏線が終盤忘れていた頃に出てくるのだが、答えは未来の名もなき男でした。
タイムリープ物の定番は、ターミネーターのジョン・コナーになってしまうんだね。


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