【読書】占星術殺人事件
面白いミステリが読みたいなと思い、ネットで調べているとお勧めとしてよく登場するので、本作を読んでみた。
年代的には古典に入るのかもしれないが、ミステリ好きが言ういわゆる「新本格」の旗手の作品である。
読み始めて最初の結構な量に渡る被害者の手記を読み始めたときは、一旦読むのを諦めたくらい読みづらかった。
これが皆が高評価を出した作品なのか?って感じで。
それが終わって事件について主人公の石岡(ワトソンの役回り)と占い師の御手洗(ホームズの役回り)が会話で考察を繰り広げるところも、結構長く会話だけで続いている。
これもまたどっちが話しているか読みづらくて、何度か戻ってどちらのセリフか確かめる必要があるくらい話し方も似ているし、石岡が前のめりなキャラクターだった。
この時点では御手洗のすごさがちっともわからなかった。
面白くなり始めるのは中盤で京都での調査を始める辺りから。
きっと御手洗は何かを掴んでいるんだろうなぁというフリを匂わせながら、石岡の調査で事件の真相に迫っている感を出しているところで、徐々に引き込まれていく。
そして「梅沢平吉殺し」「一枝殺し」「アゾート殺人事件」の真相を御手洗が暴くのだが、アゾート殺人事件のトリックは今では有名らしいが、でも解明されるとなるほどと思わせるに十分だ。
そして御手洗の言葉の通り、京都に行かなくても解明できるように、序盤にちゃんとヒントが隠されていると、読み直すと分かる内容になっていた。
綾辻 行人の作品を読んだ時も思ったのだが、「新本格」はトリックや事件の面白さに比べて、動機が弱すぎると思う。
でも、そういうジャンルとして楽しむものなんだね。

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫) - 島田荘司
年代的には古典に入るのかもしれないが、ミステリ好きが言ういわゆる「新本格」の旗手の作品である。
読み始めて最初の結構な量に渡る被害者の手記を読み始めたときは、一旦読むのを諦めたくらい読みづらかった。
これが皆が高評価を出した作品なのか?って感じで。
それが終わって事件について主人公の石岡(ワトソンの役回り)と占い師の御手洗(ホームズの役回り)が会話で考察を繰り広げるところも、結構長く会話だけで続いている。
これもまたどっちが話しているか読みづらくて、何度か戻ってどちらのセリフか確かめる必要があるくらい話し方も似ているし、石岡が前のめりなキャラクターだった。
この時点では御手洗のすごさがちっともわからなかった。
面白くなり始めるのは中盤で京都での調査を始める辺りから。
きっと御手洗は何かを掴んでいるんだろうなぁというフリを匂わせながら、石岡の調査で事件の真相に迫っている感を出しているところで、徐々に引き込まれていく。
そして「梅沢平吉殺し」「一枝殺し」「アゾート殺人事件」の真相を御手洗が暴くのだが、アゾート殺人事件のトリックは今では有名らしいが、でも解明されるとなるほどと思わせるに十分だ。
そして御手洗の言葉の通り、京都に行かなくても解明できるように、序盤にちゃんとヒントが隠されていると、読み直すと分かる内容になっていた。
綾辻 行人の作品を読んだ時も思ったのだが、「新本格」はトリックや事件の面白さに比べて、動機が弱すぎると思う。
でも、そういうジャンルとして楽しむものなんだね。

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫) - 島田荘司
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